アドベントカレンダー:「陸軍の歩兵ゲーム」

どうも皆さんこんにちはorこんばんは。「War-Gamers Advent Calendar 2020」9日目の記事です。

今回は時事ネタです。どこらへんが?と思っても特に検索とかしなくていいです。
仮に男子中学生から「陸軍の歩兵ボードゲームってありますか?」と問われたとき、ソムリエ諸兄はどうしますか?(仮定の話じゃないじゃん)

もうね、お前らダメだ。全然ダメだよ!
かろうじて、まず趣味趣向の聞き取りから着手したのが1人だけという惨憺たるありさま。
シッダウン、シッダウン!ステイ!ステイ!。

いいですかお前ら。ソムリエたるもの顧客の要望の聞き取りと背景のプロファイリングをを怠ってはなりません。

ここでN村さんのツイートを引用します。

うむ。同意であります。

補足すると「入手が容易」というのは(とかく絶版情報に接することの多い我々ウォーゲーマーはそう思いがちですが)単に市場に出回っているということだけではなく、支払い能力やショップへのアクセス性なども加味しなくてはなりません。大手メーカーの最新作であったとしても海外サイトに英語で個人輸入してクレジットカードで支払うしかないとしたら中学生が入手できるでしょうか。また在庫に関しても10年前の作品はもう正価で入手はできない、古い商品とみてよいでしょう。

それから難易度。ひとことで難しいと言っても「ゲームに勝利するのが難しい」「ゲームシステムを理解するのが難しい」「ルール記述の真意を誤解なく受け取るのが難しい」「ルールをすべて覚えて漏れなく適用するのが難しい」など複数の側面があって、これを明確に別のものとして言い分けている人をあまり見ません。 大抵は全部まとめて「難しい」の箱に投げ入れられてしまいがちです。

それとソムリエに限らず、顧客が要件を過不足なく言語化して定義できているとは限らないことにも留意しなくてはなりません。行き届いたヒアリングで顧客が本当に必要としているものに向けて意識をすり合わせていきましょう。

有名なやつ

そしてそれらプロファイリングスキルを駆使してウォーゲーム一級ソムリエのワイが出した結論とは… …

こ れ だ

コマンドマガジン150号『Red Winter』

( ^ω^)・・・

いやね、これを思いついた時は鼻高々だったんですよ。1ユニット中隊規模で、分隊規模のゲームよりはスケールが大きいし、シナリオによっては戦車も出てくるけど、ルールもそこまでボリュームはないし日本語で読める。それにボックスゲームよりも安価だ。発売から1年なので入手もできるだろうと。

「Red Winterが全滅だと!? ものの1年も経たずに…?」

お膝元のa-gameに始まりiOGM、クロノノーツ、イエローサブマリンなど各ネットショップを確認しましたが在庫がありませんでした… … 。

うーん、カッコワルイ展開になってきたなあ。

そうなると執筆時現在、正価で入手できて日本語で遊べて難しくないゲームとなると『Combat Infantry』だろうかと思います。(リンクはBGG)
価格がネックではありますがMMPやGMTの重厚な箱モノよりはまあ、ね。

この後は「陸軍の歩兵ボードゲーム大喜利」でもやってお茶を濁そうかと思っていましたが1時間遅刻してますしこの辺で締めます。いちおう『Trenches of Valor』(Victory Point Games)『D-DAY Dice』(Word Forge Games)『Grizzled』(CMON ltd. / グループSNE)あたりを予定していました。気になったら調べてみてね。それじゃあまたね~!

アドベントカレンダー:「今年のソフィアゲームクラブ」

皆さまご無沙汰しております。まだまだ困難な情勢のなか、お元気でお過ごしでしょうか。
今年もやってまいりました。「War-Gamers Advent Calendar 2020」初日の記事となります。

まずソフィアゲームクラブのことをお話ししなくてはなりません。
3月の時点でも感染を気にしながらの例会開催でしたが、4月になってついに施設から利用停止の連絡が入り、予約をキャンセルすることとなりました。それを最後に現在に至るまでソフィア会は無期限の延期状態であります。
見渡せばそろそろ活動を再開している団体もあるようですが、弊会はまだしばらくこのままであろうと見込んでいます。

いくつかの理由

そもそもゲーム会という集会形態が感染リスクの塊である

ボードゲームという遊びは、1) 複数人が狭いテーブルを取り囲んで 2) インストラクションやルール疑義の確認など大声で会話しがちで 3) コンポーネントを共有して触れ合うなど、感染リスクが非常に高いことは認めざるを得ません。楽しい趣味でありますがこういった弱点を無視してはいけないと思います。

施設の利用制限緩和がまだ十分ではない

公共施設の利用制限は徐々に緩和傾向であるものの、上に挙げたような脆弱性を踏まえて条件を見るとまだまだ、ゲーム会の開催が許されたとは言い難いのが現状です。リンクはなかのZEROの利用者に課せられたチェックリスト(PDF注意)ですが対面での着席を避ける、利用者間の距離は前後2m, 横1mの間隔をあけるなど、ゲーム会での利用を想定し難いものとなっています。これがゲームでしたらとんちを駆使してルールの穴をつくのも楽しいのですが、ちょっとそういう気分にはなりません。まあ中野区は2回くらいクラスタ発生してますし。

感染拡大の危惧が拭い去れない

つい2か月前まで、建前の上では県境を越えて東京に出入りしてはいけないことになっていました。隣県からの参加者が多い弊会としては、都民だけでこじんまりと開催するのも味気ないものです。10月からGoToキャンペーンの仲間入りを果たしましたが、第3波が来てしまいました。まだ見通しは明るくないでしょう。

などなど、ゲーム会を再開するための強い自信を得るにはまだ至っていないという状態です。開幕から暗い話題になりましたが、久しぶりの更新でもありますし、現状をご説明すべきと考えこのようなエントリになりました。次は明るいトピックをお届けしたいと思います。

今後ともよろしくお願いします。