「ゲーム紹介・感想」カテゴリーアーカイブ

【活動報告】2022-10-23 ソフィアゲームクラブ第100回オープン例会

前回7月の例会時点で国内の感染者数が急上昇の気配を見せておりましたのでまたしばらくしゃがんでおりましたが、どうやら落ち着いてきたのと、政府の方針ももうウィズコロナでやっていくっぽく感じたので活動再開することにしました。
以後は状況が大きく変化しない限り毎月開催に戻そうと思います。

ところでソフィアゲームクラブは、2年ほどコロナ禍による休止期間を挟みますが10年、100回の活動を数えました。
皆さまのこれまでのご愛顧に感謝申し上げますとともに、今後もますますのお引き立てを賜りたくお願い申し上げます。

それでは第100例会の様子をご覧ください。

会場となったなかのZERO学習室B

遊ばれたゲームたち

『スキタイの侵略者』(ケンビル)

『スルー・ジ・エイジス』(New Games Order)

『Hammer of the Scots』(Columbia Games)

『Mercado de Lisboa』(Eagle-Gryphon Games)

『X MAS – M.T. Explosive boats』(Para bellum #10)

『Ground Floor (Second Edition)』(Spielworxx)
※リンクはBGG

『シャドウレイダーズ』(グループSNE)
※リンクはBGG

『王たちの同人誌』(辺境紳士社交場)

『Pipeline』(Capstone Games)

『主計将校:1914』(ホビージャパン)

本日の撮り忘れ(´・ω・`)

あったかもしれませんが把握できておりません。「こんなゲーム遊んでたよ」というのがありましたらお寄せください。

【活動報告】2022-07-18 ソフィアゲームクラブ第99回オープン例会

皆さまお久しぶりです。5月に東京都のリバウンド警戒期間が終息しましたので、2年4ヶ月ぶりに例会開催を決意しました。ところが直前になって急にもう何度目かもわからない流行の波が迫り、個人的には「なんとも間が悪いなあ」と感じながらの開催となりました。

その後も国内の感染者数は爆上がりなわけですが幸い10日ほど経った現在も、参加者からの感染報告はありません。我がゲーム会は清浄だったと見なして差し支えないと思われます。ひとまずは安心です。

というわけで例会の様子をご覧ください。

会場となったなかのZERO学習室4

遊ばれたゲームたち

「ボーナンザ」(メビウスゲームズ)

「Stationfall」(Ion Game Design)

「Crusader Rex」(Columbia Games)

Kings & Creatures

「Kings & Creatures」(Zoch Verlag)

ドイツ戦車軍団:エル・アラメイン

「ドイツ戦車軍団:エル・アラメイン」(JWC#03)

超人ロック

「超人ロック」(国際通信社)

シリメツレツ

「シリメツレツ」(メビウスゲームズ)

ナヴェガドール

「ナヴェガドール」(New Games Order)

MEGAcquire GOLD
MEGAcquire GOLD

「MEGAcquire GOLD」(Acquisition Games)

「王への誓願」(Cosaic)

本日の撮り忘れ(´・ω・`)

なかったと思います。「こんなゲーム遊んでたよ」というのがありましたらお寄せください。

アドベントカレンダー:【Stay Home】「ウォーゲーマーに『Rebel Inc.』をプレイしていただきたい」

皆さまお久しぶりです(1日ぶり2回目)。「War-Gamers Advent Calendar 2021」5日目の記事でございます。
1年以上構想を温めていた記事なのですが、上手くまとまる気配も見えないのでもう放出しちゃいます。

『Rebel Inc.』とは

Plague Inc.』を生み出したNdemic Creationsがその次に開発したゲームです。恐らくコアのエンジンを流用して制作されたと思われます。最初にiOS、次いでAndroid用アプリがリリースされ、さらにSteamからWindows, macOS版がリリースされました。Steamのストアページはここ。プレイヤーはとある架空の戦争が終結したばかりの地域を復興し安定させる任務を帯びてプロジェクトを指導していきます。

ゲームは2002年4月から始まります。 このゲームには具体的な国家、組織、宗教などの名称は登場しませんが、どうやらプレイヤーの立場は国際的な機関から委任され、責任を負っているようです。周囲を山に囲まれたこの土地で人々は生活インフラの荒廃や、行政サービスの不足、経済の不安を訴えており、プレイヤーはそれらの復興に投資を行い、地域の安定化を図ります。

医療、教育サービスや交通・通信インフラ、経済活動への投資を行い復興を支援していく

しかし金の流れる先に不正あり。地域にお金を落とすと汚職のゲージが増加します。恐らく地域や産業界それぞれに地元業者への口利きや橋渡しを担う人物がおり、そこを通過するお金が幾分目減りしていたりするのでしょう。汚職が生じるとプロジェクトの進行に支障をきたします。内部統制で規律をただすことで民衆の支持を得ることができます。

時には逮捕などの強い態度も

そうこうしていると、ゲームマップ内に反乱軍が出現します。これは別にプレイヤーの失策とは関係なしに必ず現れ、彼らと和平を結ぶことで地域の安定が飛躍的に進捗するので結果的にゲームの終了条件となります。プレイヤーは軍事力も行使できる立場であり部隊に直接指示を出して反乱を鎮圧していきます。部隊には連合軍と自国軍があります。連合軍は強力で頼りになる存在ですが、外国の軍隊を招き入れて駐留させることには当然地域住民の反発がありますし、国際的にもあまり体面がよろしくなく、一定期間の後に帰還を迫られます。拒否してもよいのですが評価は落ちます。他方自国軍はそれほど強くはなく、また訓練して実戦に投入できるようになるまで時間がかかるため使いづらい、しかし住民との軋轢は少ない特性があります。内外の顔色を窺いながら要所に連合軍を投入して反乱軍を鎮め、自国軍に隙間を埋めさせることになるでしょう。このほか軍事的な施策にはドローンの投入や空爆要請など純粋に戦術的なオプションをはじめ、基地の設置や武器の調達、地域住民との融和なども実行できます。

このゲームのマップはエリアで区切られており、戦闘は同一エリア内のユニット同士で闘われます。そして反乱軍が不利を悟った場合は隣接エリアに退却しますがここでウォーゲーマーの皆さんならお馴染み、隣接エリアにプレイヤーユニットが存在する場合は退却できず壊滅します。 また戦闘中でない隣接エリアの部隊は戦闘中の部隊を支援できますので、連合軍を前線に立たせ周囲を自国軍で固めて支援するのが理想でしょう。

ウォーゲーマーなら包囲殲滅は常識

そうやってモグラたたきを続けていくとやがて反乱軍と対話するチャンスがやってきます。始めは反乱軍も強気なので交渉のセッティングが上手くまとまりませんが、ガンガン軍事的にやっつけてやると譲歩の姿勢を見せ始めます。やはり力こそパワー。暴力の後ろ盾なしには話し合いを始めることさえできないのです。とはいえこちらの姿勢が強硬だと民衆の人気は得られますが相手の反感は高まります。反乱が激化してこちらが譲歩せざるを得なくなるかもしれません。

和平交渉が開始されると協定締結にあたっての諸条件をすり合わせる必要が出てきます。反乱軍に譲歩を強いる内容を提案するとやはり人気は上がりますが、その内容を見ると武装解除ならまだしも、幹部の投獄などちょっと酷薄なものもあり、そりゃ抵抗も激しくなるわと思います。しかしゲームの難易度によっては多少足下を見られてもとにかく和平を急ぐ決断をすべき場合も出てきます。そこで突っ張って戦乱に収拾がつかなくなるとプロジェクトは遂行不可能となりプレイヤーは解雇されてしまいます。

和平協定を結ぶとゲームクリア

で、言いたいこと

というわけで長々とゲームの流れをご説明してきましたが今回これをブログのネタに取り上げましたのは、直接的にはスマホアプリ版のユーザー評価を目にしたことをきっかけとします。評価全体で見れば好意的なもののほうが数が多いようですので心配はしていないのですが、レビュー単体でみると低評価のほうが同意を集めている傾向が見受けられます。評価の低いものにわざわざレビューをしたためる人が少ないということなんでしょうか。まあそれはさておき、低評価レビューを読む感じ、どうも受け手側の情報の解像度が低いことに起因しているんじゃないスかねそれと言いたくなるものがほとんどです。

ゲームなのだから、パーフェクトな勝利への道筋が用意されているしそれは達成できるものだとユーザーが期待してしまうのは仕方ないです。しかしこのゲームの端々から感じ取れるのは、そんな完全に相手を打ちのめす勝利はロクなもんじゃなかろうということ。またゲームクリア後の統計を見ても、特にプレイヤーとそのプロジェクトが満場一致で支持されたわけでもないことがわかります。積極的な支持者はせいぜい人口の2割ほど、敵対者も消滅したわけではなく、住民のほとんどはどちらにもつかず、将来の国家運営によってはこの平和もまたどうなるのか、危うさを残したままです。

平和もまだ始まったばかり

この0か100かではない中間の状態に一応の勝敗を見ることをウォーゲーマーは習慣的に違和感なく受け容れてきたと思います。また前述のとおり本作には具体的な国家や組織の名称は登場しないのですが、ウォーゲーマーならば本作をプレイすることで色々とナラティブを紡ぎだす材料を心の抽斗にお持ちだろうと思います。そういったわけでまあウォーゲーマーこそが本作を余すことなく楽しめるんだぞという主張を唱え、皆さまにお勧めするところであります。

とりあえず『A Distant Plain』を遊びたくなりますよね。なんでかは知りませんけど。

アドベントカレンダー:「陸軍の歩兵ゲーム」

どうも皆さんこんにちはorこんばんは。「War-Gamers Advent Calendar 2020」9日目の記事です。

今回は時事ネタです。どこらへんが?と思っても特に検索とかしなくていいです。
仮に男子中学生から「陸軍の歩兵ボードゲームってありますか?」と問われたとき、ソムリエ諸兄はどうしますか?(仮定の話じゃないじゃん)

もうね、お前らダメだ。全然ダメだよ!
かろうじて、まず趣味趣向の聞き取りから着手したのが1人だけという惨憺たるありさま。
シッダウン、シッダウン!ステイ!ステイ!。

いいですかお前ら。ソムリエたるもの顧客の要望の聞き取りと背景のプロファイリングをを怠ってはなりません。

ここでN村さんのツイートを引用します。

うむ。同意であります。

補足すると「入手が容易」というのは(とかく絶版情報に接することの多い我々ウォーゲーマーはそう思いがちですが)単に市場に出回っているということだけではなく、支払い能力やショップへのアクセス性なども加味しなくてはなりません。大手メーカーの最新作であったとしても海外サイトに英語で個人輸入してクレジットカードで支払うしかないとしたら中学生が入手できるでしょうか。また在庫に関しても10年前の作品はもう正価で入手はできない、古い商品とみてよいでしょう。

それから難易度。ひとことで難しいと言っても「ゲームに勝利するのが難しい」「ゲームシステムを理解するのが難しい」「ルール記述の真意を誤解なく受け取るのが難しい」「ルールをすべて覚えて漏れなく適用するのが難しい」など複数の側面があって、これを明確に別のものとして言い分けている人をあまり見ません。 大抵は全部まとめて「難しい」の箱に投げ入れられてしまいがちです。

それとソムリエに限らず、顧客が要件を過不足なく言語化して定義できているとは限らないことにも留意しなくてはなりません。行き届いたヒアリングで顧客が本当に必要としているものに向けて意識をすり合わせていきましょう。

有名なやつ

そしてそれらプロファイリングスキルを駆使してウォーゲーム一級ソムリエのワイが出した結論とは… …

こ れ だ

コマンドマガジン150号『Red Winter』

( ^ω^)・・・

いやね、これを思いついた時は鼻高々だったんですよ。1ユニット中隊規模で、分隊規模のゲームよりはスケールが大きいし、シナリオによっては戦車も出てくるけど、ルールもそこまでボリュームはないし日本語で読める。それにボックスゲームよりも安価だ。発売から1年なので入手もできるだろうと。

「Red Winterが全滅だと!? ものの1年も経たずに…?」

お膝元のa-gameに始まりiOGM、クロノノーツ、イエローサブマリンなど各ネットショップを確認しましたが在庫がありませんでした… … 。

うーん、カッコワルイ展開になってきたなあ。

そうなると執筆時現在、正価で入手できて日本語で遊べて難しくないゲームとなると『Combat Infantry』だろうかと思います。(リンクはBGG)
価格がネックではありますがMMPやGMTの重厚な箱モノよりはまあ、ね。

この後は「陸軍の歩兵ボードゲーム大喜利」でもやってお茶を濁そうかと思っていましたが1時間遅刻してますしこの辺で締めます。いちおう『Trenches of Valor』(Victory Point Games)『D-DAY Dice』(Word Forge Games)『Grizzled』(CMON ltd. / グループSNE)あたりを予定していました。気になったら調べてみてね。それじゃあまたね~!

【Stay Home】『SCYTHE – 大鎌戦役』デジタル版

ボードゲーマー諸氏はSCYTHE(大鎌戦役)のデジタル版が2018年9月にリリースされていたことをご存知でしょうか?私は外出自粛中の2020年4月に知りました。試しに購入して遊んでみるとこれがなかなか出来がよい。ボード版を持っている人、いない人、プレイ経験のある人、興味はあるがまだ触ったことない人、すべてのSCYTHEファンにお奨めできると思いましたので、その魅力を記事にまとめました。

※つまりこの記事はSCYTHEそのものの紹介記事ではありません。ボード版の知識を前提とした記述になっております。

タイトル画面。日本語化されている。ちなみに背景の絵柄は都度変わる。ボード版と同様に『彼方からの侵略者』拡張は別売りとなっている。画像の例は拡張購入済み。

概要や入手方法

デジタル版はSteamから購入でき、PCにインストールします。対応OSはWindowsと Mac OS X. メモリは4GBあれば十分動くので普段ゲームを遊んでいるPC環境をお持ちなら問題ないでしょう。
日本語化対応済み。一部細かい訳語がボード版と異なりますが混乱はないでしょう。
オンライン対戦可能。ただしそのためにはSteamとは別にAsmodee Digitalのアカウントが必要です。(筆者は未経験)

アルバムモードでJakub Rozalski氏の魅力的なアートワークをじっくり堪能できる。

デジタル版のココが便利!

1. 実行可能アクションを教えてくれる

デジタル版ではプレイヤーに手番が回ってくると実行可能なアクションをハイライト表示してくれます。リソース不足など実行可能条件を満たしていない場合は強調されません。アクション実行可否の判定ではクリミア・ハン国の『弾圧政治』能力も考慮され、資源の実物が足りなくても戦闘カードを所持していればリソースは満足しているとみなされます (カードを残しておきたいときは注意!) 。

クリミア・ハン国手番開始時。画面下のずらりとアイコンが並ぶ部分がプレイヤーマットに相当する部分。選択可能なアクションは明るくハイライト表示されている。この例では前の手番で 行った生産アクションがグレーアウトしている。徴兵アクション(左から5番目下段)のハイライト色が異なるのは、実行可能だが(すでに4回アクションを実行済みなため)やってもあまり意味がないことを示している(コインと戦闘カードを獲得するために実行してもよい)。ボード上に木材がないのに建設可能となっているのは『弾圧政治』能力のため。なお一番左のアクションはファクトリーカードのもの。

2. 目的を達成したら教えてくれる

ゲーム開始時に配られる2枚の目的カードですが、その達成のために決め打ちで戦略を縛るのは中長期的に見て有効ではなく、ある程度ゲームの流れに応じて、可能なら達成しておくといったプレイングになりがちです。ましてや条件が複雑になれば達成そのものを放棄しそのゲームでは忘却してしまうことも多いでしょう。
デジタル版のインターフェイスは親切にも、目的を達成すると表示色を変えて知らせてくれます。ただ画面の左上隅にある小さ目のテキストですのでそれでも見逃しがちなのですが、そのまま手番を終えようとすると注意喚起してくれます。

目的を達成した状態で手番を終えようとすると注意喚起される。もちろん目的達成を先送りして手番を終えてもよい。

3. 移動可能範囲を教えてくれる

ポーラニアの『潜水能力』 や クリミア・ハン国の『彷徨』 など、メック能力を獲得していくにしたがって、ユニットの移動可能範囲は複雑になっていきます。
デジタル版では移動時に到達できる地域(や本拠地)のガイドを表示してくれます。

教えてくれないとわかりづらい移動の例。メック能力は『地域社会』『スピード』の2つがアンロックされている。手番開始時点でラスヴィエトは本拠地隣の村を支配していないが、メック移動の1歩目で踏むことにより2歩目はファクトリーまでジャンプできる。

4. 点数計算してくれる

SCYTHEの点数計算は多項式のため暗算では難しいというか、 多少の記憶力を必要とするのですが(まあメモに書き留めておけって話ではあるのですが)、デジタル版ならそれもコンピューター任せでとっても楽チン。

最終結果の表示。各陣営の得点の内訳が一覧でき、プレイの反省にも活用できる。
画像の人間プレイヤー(=筆者)は星章と地域の獲得数がトップで盤面上これは勝ったと確信するも、終わってみれば民衆の支持がいまひとつだったためAIに惜敗。ぐぬぬ。

5. BGMが鳴る

これまで挙げてきた利点はすべて人間のプレイ負荷を軽減する方向のものでしたがこちらはデジタル版独自の要素。ゲーム中にオーケストラ調の落ち着いた音楽が奏でられます。陣営ごとにそれぞれ平時、戦闘時のBGMが用意されています。

Steamのミュージックプレイヤーを起動して音楽だけを鑑賞することもできる。クリミア・ハン国のBGMが好み。

6. コンピューターが遊び相手になってくれる

まあこれが一番重要かもしれません。人間の遊び相手を募らなくてもコンピューターが相手をしてくれます。人数も強さも調整できるので、自分に合ったスタイルで遊ぶことができます。
なおボットプレイヤーはボード版の『オートマ』ではなく独自のアルゴリズムを実装しているようです。

ゲーム開始前にプレイ人数。担当者とその強さを選ぶことができる。夢の7人戦も可能。

デジタル版のココが残念!

1. ちょっとおバカ

褒めておいてなんですがAIはちょっとおバカというか、周りが見えてないというか、具体的に言うと終了トリガーを引いたくせに最下位になったりします。こっちはトップを取るためにいったんしゃがんでいるのにもぅ。あとブービーのくせにビリをいじめたりします。
要するに弱いというより、トップを取る戦略眼を持たないという感じです。
※ボットの強さによるかもしれません。
※まあ逆に、それがゆえにゲーム時間はおおむね短いです。だいたい1ゲーム30分くらい。プレイ人数を増やすと少し長くなります。一番早いのは3人戦だと思われます(両サイドから新兵継続ボーナスが入るため)。

2. もっと拡張を!早く、早く!

いやあこれだけ手軽に遊べちゃうとね、欲しくなるんですよ。飛行船がっ!
キャンペーンもやりたくなるし、欲望は止まるところを知りません。
更なる拡張のリリースがありますことを祈ってデジタル版のご紹介を終えることとします。

おまけ

2020年6月16日から6月22日に掛けて 短期間公開された『Iron Harvest』デモ版の起動画面のスクリーンショット。プレイ中の画像は取ってなかったです… … 。

SCYTHE の正式ライセンスを受けたRTS『Iron Harvest』が2020年9月1日リリース予定とのアナウンスが発表されました。SteamやGOG.comで配信、プラットフォームはPCのほかPS4やXbox Oneなどコンシューマ機に対応するそうです。こちらも期待大ですね!

Steamストアページ
4Gamer.net記事
doope!記事

【活動報告】2020-03-21 ソフィアゲームクラブ第98回オープン例会

 新型感染症の流行により各地のゲーム会が中止を余儀なくされるなか、特に中止要請もありませんでしたのでソフィアゲームクラブは例会を決行いたしました。皆マスクを着用しながらも20人近いゲーマーにお集まりいただき、夜までゲームに興じました。
 参加された皆さまお疲れ様でした&ありがとうございました。これからも健康なゲームライフを送れますことを!

会場となったなかのZERO学習室A

遊ばれたゲームたち

「顧客が本当に必要だったものゲーム」(反社会人サークル)
※リンクはゲームマーケット公式

「Liqueur the Game」(豚小屋)

「Bios:Origins 2nd Edition」(Sierra Madre Games)
※プレイの様子はN村さんのブログもご覧ください。

「ライジングサン」(アークライト)
※拡張「日月神妖譚」も持ち込まれましたが今回は入れずにプレイ。

※開発中のゲーム。名前はまだない。

「A Pragmatic War: The War of the Austrian Succession 1741–1748」(Compass Games)

「レッドサン・ブルークロス」(ボンサイ・ゲームズ)

「南太平洋海戦」(ツクダホビー)
※リンクはBGG.

「主計将校:第二次世界大戦の補給戦」(ホビージャパン)
※なんというか、勇気のある邦題。

「パンデミック」(ホビージャパン)
※リンクは新版。

「Black Orchestra」(Game Salute)
※リンクはKickstarter

本日の撮り忘れ(´・ω・`)

なかったと思います。「こんなゲーム遊んでたよ」というのがありましたらお寄せください。

おまけ

会場に向かう途中、(通称)中野通りの桜を撮影
こちらも会場に向かう途中の桜

【活動報告】2020-02-09 ソフィアゲームクラブ第97回オープン例会

 寒気の到来で全国的に寒さが襲ったものの、しかし雲ひとつない快晴の下、9年目の始まりとなる例会が開催されました。初参加の方を含め20人に達するゲーマーにお集まりいただき、一時は卓の提供が危ぶまれましたが、皆さんで上手にシェアしていただけましたことにお礼申し上げます。ご参加くださった皆さまありがとうございました&お疲れ様でした!

会場となったなかのZERO学習室A

遊ばれたゲームたち

「ギリギリカレー」( EJIN研究所 )
※リンクはゲームマーケット公式

開発中のカードゲーム。例によって詳細は伏せます。

「Advanced Squad Leader」(Multi-Man Publishing)
※プレイの様子はyagiさんのブログもご覧ください。

「Red Storm」(GMT Games)

「Stalingrad ’42」(GMT Games)

「フレスコ」(アークライト)
※アークライトが旧作のサイトを潰したのでリンクはBGG

「マレー電撃戦」(JWC#05)
※同梱の「シンガポール攻略戦」もプレイされたもよう

「Sicily II」(Multi-Man Publishing)

「シミュレーション入門2『決戦!連合艦隊』」(エポック)
※リンクはBGG

「Elfenland」(AMIGO)

「Tank Duel: Enemy in the Crosshairs」(GMT Games)

「6 nimmt」(メビウスゲームズ)

本日の撮り忘れ(´・ω・`)

「ワイナリーの四季」(アークライト)
※ワイの華麗な逆転勝利を記録に残していなかった……だと?
 リンクはStonemaier公式。
「独裁者はつらいよ」(達磨ゲームズ)
※リンクはゲームマーケット公式

【活動報告】2020-01-13 ソフィアゲームクラブ第96回オープン例会

若干寒さも和らいだ令和2年最初の例会は3連休の最終日で皆さまお疲れだったかと思われますが、それでも20人近い参加者にお越しいただきました。ご参加くださった皆さまありがとうございました&お疲れ様でした!

会場となったなかのZERO学習室A

遊ばれたゲームたち

「独裁者はつらいよ」(達磨ゲームズ)

開発中のカードゲーム(一応詳細は伏せます)

「Falling Sky: The Gallic Revolt Against Caesar」(GMT Games)

「BIOS:Origins (second edition)」(Sierra Madre Games)
※プレイの様子はN村さんのブログもご覧ください

「Red Storm」(GMT Games)

「ケイラス」(ホビージャパン)

「1942 USS Yorktown」(Looping Games)

「六ガス塹壕戦」(オフ会王)
※リンクはゲームマーケット公式

「幸村外伝 Episode-0」(GJ#71)

本日の撮り忘れ(´・ω・`)

「アナコンダ」(達磨ゲームズ)
※リンクはゲームマーケット公式
「6 nimmt」(メビウスゲームズ)

【活動報告】2019-12-07 ソフィアゲームクラブ第95回オープン例会

令和元年最後の例会は細かな雨が降り止まないなかの開催となりました。
初参加の方2名をお迎えするも、比較的重量級の多人数ゲームを中心に展開されました。こんなんですいません、またよろしくお願いします。
ご参加くださった皆さまありがとうございました&よいお年をお迎えください!

会場となったなかのZERO和室

遊ばれたゲームたち

「コンコルディア」(New Games Order)

「War Room」(Nightingale Games)

「ドミニオン」(ホビージャパン)

「BIOS:Origins (second edition)」(Sierra Madre Games)
※プレイの様子はN村さんのブログもご覧ください。

「Gandhi: The Decolonization of British India, 1917–1947」(GMT Games)

「Plague Inc. The Board Game」(Ndemic Creations)

「6 nimmt」(メビウスゲームズ)

本日の撮り忘れ(´・ω・`)

「Pax Transhumanity」(Sierra Madre Games)「A Few Acres of Snow」(Treefrog Games)がソロ検証で広げられてました。
ほかに「こんなゲーム遊んでたよ」というのがありましたらお寄せください。

アドベントカレンダー:「オレ史(中編)」

War-Gamers Advent Calendar 2019」9日目の記事であり、前回の続きとなります。

中学生

 中学1年の時に友人宅で「信長の野望・全国版」(光栄)(MSX版)を遊びまして。時間の都合で領地が1国増えたあたりで打ち切ったのですが楽しかったですね。今になって思えば「拡大再生産」の快感を初めて味わった経験があれなのかなと思います。当然自分でも買いました。

 この友人は三国志のボードゲームも所有していまして、2人で対戦したのを覚えています。ただ、どこのメーカーのなんというタイトルかは覚えてないんですよね。ちなみに私の三国志知識はだいたいこの頃彼から借りた横山三国志でできています。
 彼とのつきあいはそんなに長く続かず、といっても喧嘩別れとかではなく、単に私が転校しただけなんですけど。

 信長と三国志によって覚醒したHA少年がその後ストラテジーゲームに耽溺したかというとそんなことはなく。これは主に2つの要因からなり、ひとつは欲望のままにゲームを買えるほど小遣いをもらってなかったこと(まあ当たり前ですね)。もうひとつは所有のパソコンが、富士通FM-7のホビーユース 後継機 たるFM-77L2というわかる人にはわかる、リリースされるゲームのタイトル数がちょっと残念な機種でして。そりゃまあ一応新御三家のひとつに数えられるだけあって、日立S1やソードM5よりはゲームも多かったですけど。PCゲーム市場は徐々にNECのPC-8801mkIISRの一人勝ちになっていきました。あ、もうひとつ要因ありました。8ビット機ではまだまだコンピュータに思考させるゲームは荷が重かったのです。ストラテジー系ゲームはPC-9801での開発が主流でしたね。

 ボード・ウォー・シミュレーションのブログのはずが、マイコン老人会みたいな記事になっていますがもう少し続けます。
 ゲームに飢えていたHA少年がどうやって渇きを癒していたかというと、雑誌です。その昔……というか一応10年くらい前まで刊行されていた「LOGiN」という雑誌がありました。いろいろ語れるのですが、「この界隈」に関係あるトピックだけかいつまむと、ミリタリー的な情報の足掛かりはこれでした。例えば「大戦略」の紹介記事にユニット解説として現用兵器の解説が載っていたりとかです。
 この界隈関連としてもうひとつ、ドのつく素人の私がなんとなくうっすらと出版物の製作工程に理解があるのは、編集者が積極的に誌面に露出していたこの雑誌を読んでいたからです。

中学時代といえばもうひとつ、バンダイのパーティジョイシリーズにハマっていた時期がありました。パーティジョイシリーズについては先日スモール出版からすばらしい本が刊行されましたのでゲームマーケットの会場で購入しました 。 【PR】(別に報酬ないけど)
 こんな感じでエポックとかタカラのゲームタイトルを網羅した本なんかも出てきて欲しいなあなんて思います。

高校生

 高1の時「SUPER大戦略」のカードゲーム(システムソフト / BNN)を持ってきたクラスメートがいまして(いま調べたら作者は黒田幸弘先生なんですね)、ほどなくしてまあ私も「いけるクチ」というのがバレまして。この頃は「Gun」の……本誌を定期購読する資金力はなかったので、たまに出版される別冊とかを買ってましたね。あと高校3年の冬、センター試験の3日前に入院するという面白エピソードがあるんですけど、友人たちが差し入れてくれたのも「航空ファン」だの「PANZER」だのほんとお前ら、って感じでした。
 ちなみに「タクテクス」の存在は知っていました。書店で平積みされているのを見たことあります。中は見なかったんですけど、見てたらその後の人生が少し変わっていたかもしれませんね。

 高校時代の出来事としては、冷戦が終わったり、湾岸戦争が勃発したりしました。リアルタイムにテレビで見た戦争というのはあれが初めてでした。っつうか戦場にテレビカメラが入ること自体、あのあたりからなんですかね?フォークランドの頃はまだ小さかったのでよく知らんです。
 受験生にとって、冷戦が終わるということは、ヨーロッパの国境線が書き換わって、覚えなきゃいけない国名がべらぼうに増えたことを意味しました。時事問題ということもあって、そのあたりは出題されるぞなんて脅されたりね。ドイツはくっついてひとつになったけど、チェコ=スロバキアもソビエト連邦もユーゴスラビアも分裂したので差し引きマイナス(プラス?)です。ちなみにアフリカでナミビアが独立したのもこの頃です。

 あ、大事なこと忘れてた。高校時代の社会の選択は世界史でした(そのあと地理もやった)。私の歴史知識はそこらへんがベースです。
 あと新紀元社の本とか買ったなあ。(ところで後年読み返して、「あれ、この著者あの人じゃん」となりました)

 ここまで小林源文とかパウル・カレルとか出てきませんね。すまんな。あっでもこの頃通ってた歯医者の待合室に小林源文の劇画が置いてあったので読みましたね。ルーデル、ハルトマン、パイパー、ビットマンあたりのエピソードはこれで知ったか。

 ……とかなんとかで、冬戦争のことをどっかで知ったんですよ。なんかの雑誌記事か漫画だったかは判然としないのですけど。寡兵のフィンランドがソ連の大軍を食い止めたエピソードは強く印象に残りました。
 そんなある日立ち寄った(韮沢靖の作品にハマってた頃だったのでサイン本を買いに行った時かもしれない)ポストホビーで「Arctic Storm」(GMT)に出会ったのでした。

おいおいおいおい

 随分引っ張りますねこの人?いやでもさすがに読むのも疲れましたでしょ。書くのも疲れた。続きはまたの機会に。