毎度お騒がせしております。今年もやってまいりました。「War-Gamers Advent Calendar 2024」の開幕記事です。
いきなり私事でありますが、先々週にノートPCが通電しなくなる故障に見舞われまして。しかしまあちょうどその週明けに誕生日ということもあって自分へのプレゼントという名目で次のPCを購入してきました。相変わらず3万くらいの中古品です。消耗品ですから安物を次々買い替えるくらいでちょうどよろしい。ただメモリは少し増設したほうが良いですね。これでまた3年くらいは遊べるのではないでしょうか。
そうしたところでふと、そういえば『ヘビーメタル』(ツクダホビー)も誕生日プレゼントに買ってもらったものだったなと思い出しました。
あれから40年。昨年から「原作アニメ放映40周年記念にかこつけてゲームをプレイしよう!」と意気込んでいるのですが、昨年はついに実現ならず。今年も雲行きが怪しくなってきました。
まあそこらへんはさておき、そういうタイミングですので今年は『ヘビーメタル』について書こうと決めたのですが、いざ筆を持つと書きたいことが散らかってしまい、まとまりが見えません。散漫な記事になりますがともかく文字に残しておきます。
なおアイキャッチ画像は今月来日公演が予定されているジューダス・プリーストのボーカリストであるメタル・ゴッド、ロブ・ハルフォード氏の今年のノルウェー、オスロ公演での姿です。今回これだけのために登場してもらいました。すまぬ。
(撮影者:Birdesigns – CC BY-SA 4.0)
前提
とりあえず本稿では便宜上、ツクダホビーから出版された『ヘビーメタル』(HG-031)、『エルガイム・マークII』(HG-040)、『拡張キット』(HG-043)をひとつのシリーズとしてまとめて扱います。
厳密には3つとも移動ルールが異なりますし、マークIIだけ衝突ルールが異なる、リアクション移動がある。ヘビーメタルだけ射撃と剣格闘の損害適用が同時など細かい違いはあるのですが、おおむね同一システムとみなしてよいでしょう。
そういうわけで同じアニメが原作であれどシステムが異なる『スヴェート』は本稿では取り扱いません。また、ヘビーメタルのシステムの源流をたどれば『オーラバトラー』(HG-020)に行き着くのですが、これ(と『ウィングキャリバー』)も範囲外とさせていただきます。
(ただ、結局オーラバトラーが最高傑作だったんじゃないかという気持ちはちょっとだけあります)
【トリビア】ロングスピアの内蔵パワーランチャー
ゲームに付属の武装表において、ヘビーメタルグルーンならびにアトールVが右手に持つロングスピア(どんなビジュアルかはリンクからご確認ください)にはパワーランチャー(ビーム兵器。以下PLと略)が2門内蔵されていると記載があります。
(ソフィアだったか猿遊会だったか)ある日の対戦で「この2門を同時に同一目標に向けて撃つことは可能か」と質問をいただいたことがあります。これは確かに、設定資料を見たことがないとわからないことなのですが、2門のPLがどこに内蔵されているかというと槍の両端、つまり穂先と石突の部分なんですね。なので(槍を分割できるという設定がない以上)同一目標に向けて撃つことは不可能だと考えられます。
では石突のほうのPLはどういう時に使うのか。現実的にはまあ、他のPLがすべて故障した時くらいでしょうか。なおグルーンは両手自体にもPLを内蔵しています。
ここで妄想を広げて、後ろに撃てねえかなあと考えてしまいました。しかしながら狙いはつけ難いでしょうね。一応コクピットは全天周モニターだったと思うので見えるような気はするのですが。あとは射界の問題でしょうか。
射撃武器の射界は上図に示すように5種類あります。背中の射界も規定されてはいますが本件の場合、「右手の射界の裏」というものを定めるべきでしょう。槍は持ち替えることができますので左も。
そうなると独自拡張・ハウスルールの範疇になってしまいますね。広く受け入れられるかはわかりませんが、妄想を広げていくのはファンとしては楽しいものです。
ひょっとしたらここからが本題
このようにあれこれ付け足したい欲望はいくつかあって、例えば拡張キットにはルールやデータが規定されていないユニットがいくつも付録されております。オートジャイロなどのルールを考案すれば物語序盤の、盗賊一家と主人公との争いをシナリオ化できるよなあなどと考えてしまいます。
そう、全話シナリオ化という妄想もあります。なんならDTPが手軽となった現代ですから、汎用マップではなくすべてにユニークなマップを用意するのも楽しいかもしれません。大変でしょうけど。
あとは電子化とかですね。かつてCGIプログラムを用いてPlay-By-Webで対戦していたプレイグループがあったような記憶がありますが、今ならもう少しコンピューターに処理を委ねるWebアプリケーションが作れるような気もします。VASSALでも十分かもしれませんけどもう少し、プロット式システムのサポートとなるようなものが望ましいかなとも思います。
結び
そんな感じでふわふわと浮ついた夢ばかりを語ってみました。皆さんもクリスマスを指折り数えて待つように、ふわふわとご期待いただけましたら、いくつかはお目見えするかもしれません。
とまあなんとなくアドベントカレンダーっぽく締めて明日にバトンを渡したいと思います。