アドベントカレンダー:Shogun Triumphantを愛でる

2週間のご無沙汰でございます。『War-Gamers Advent Calendar 2024』16日目の記事となります。

12月16日ですね!

さて本日は2024年12月16日。いわゆるバルジの戦いが開始されてからちょうど80年となります。なにやらバストーニュの町では記念イベントなど催されているようで、復元されたティーガーIIが走行する映像がSNSに投稿されているのも拝見しました。

ところが本日の話題はバルジではありません。わしに任せると、こうして大切な記念日を無駄に消尽してしまうのじゃよ、デュフフフフ……。

とはいえ

今回のネタの着想のきっかけもまた記念日でした。12月8日にちなんで『マレー電撃戦』(エポック / IED)を遊んでみようと思い立ち、ルールを読み始めたのでありました。

ルールは読んでみるとちょっと細則が多い印象がありますね。でも戦闘解決方法はちょっとユニークで興味深い。攻撃が防御側に損害を与えることは確定していて、ダイスは攻撃側が受ける損害を決定するために振るんですね。また損害がユニットそのものではなくそのモラルに及ぶというのも、これが唯一ではありませんが採用例は多くないと思われます。他の例では『ベダ・フォム』(GDW / CMJ#89)は遊んだことがありますね。

さて本題

そして連想ゲーム的に、『Shogun Triumphant』(CM#23 / CMJ#54)のことを思い出してしまいました。厳密にはmoraleとcohesionは違う概念らしいですが思い出しちゃったものはしょうがない。

思い出したら無性に遊びたくなってきました。皆さんも数年に一度くらい、無性に桂花ラーメンが食べたくなる時ってありませんか?(桂花ラーメンに失礼)
ちなみに日本語版が出版される際に『決戦!関ヶ原』という邦題が与えられましたが、原題のままのほうがこう、洋ゲー感があり、この愛すべきバカゲーにふさわしいような気がします。(IEDの努力にもバーグ先生にも失礼)

第1ターン終了時

さっそく始めてみました。昔懐かしCyberboardです。
ちょっとユニットの色が毒々しい感じがしますが、XTR版の画像を見ると割と忠実な感じもしますね。

このゲーム、そりゃまあ関ケ原ですから、ゲーム終了まで動かないユニットがたくさんあるのにセットアップをしなくてはならないのが面倒なのですが(まあ活性化してからユニットを並べ始めてもよいのですが)、デジタルだとセットアップ済みのデータから始められるのでラクです。

しかしモジュールを作ってもらった分際で言うのもナンなんですが、これはかなりPBMに向かないゲームですね。戦闘の組み合わせ毎に防御射撃がありますので、そのたびに対戦相手にリアクションを促すメールを送るなら、私だったら「もう対面対戦やろうぜ」って言います。でもソロプレイならそこの煩わしさとは無縁です。

第2ターン終了時。小早川隊が大きく展開している。

このゲームは、幾らかのダイス運があれば第1ターンから小早川隊が西軍として活性化します。西軍ファンはこれを待ち望んでいた!今年こそは勝てる!治部少輔殿も感涙にむせび泣いていることでしょう。

ただし、実際は小早川隊は諸刃の剣というか、他の精強な部隊に比べるとcohesion値がやや低いので脆い。調子に乗るとちょっとしたダイス事故で相手の得点源にもなりえます。

そう、活性化しかり、裏切り判定然り、コマンドポイント然り、随所でダイス運に振り回されるゲームではあります。でもまあギャンブルが当たれば興奮するじゃん?

そんなこんなで「今日はジャンクフードを食いてえなあ」という気分の時には結構おすすめできる一品でございます。

アイキャッチ画像について

Grokに「『Shogun Triumphant』というゲームのパッケージアートを描いて」と注文して生成された画像から比較的破綻の少ないものをチョイスしました。次点は以下。

これも本家コマンドの表紙っぽい色味でいいかなと思ったのですが、太刀の柄と鞘が繋がってない感じがしたので不採用にしました。生成AIは人間の指の数を間違えるとはよく聞きますが、日本刀についてもまだまだ学習していただく必要がありそうです。

念動力系能力者か

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