
今回も土曜日は一般、日曜日はサークルで参加してきました。でまあ掲題のとおりです。このエントリでは戦利品のうち特に今話題のゾーニングエリアで購入してきたものをご紹介いたします。流行りの話題にいっちょ噛みと思われるでしょうが、普段私のリアルやSNSでの発言を見聞きされてる方は、私が昔からゾーニング制度に批判的なのをご存じと思います。まあこのタイミングに急いで書いたのは流行に乗ろうという助平心があるのですけど。
あと、そうだ。私は法律の専門家ではありません。また事務局の判断の温度感を知る立場にもありません。よってこの後個々の事例についてゾーニングの要不要を語っておりますが、あくまでいちユーザー(それも制度に批判的な)から見た感想であることにはご留意ください。
ゾーニング制度に関するいくつかの前提知識
ちょっとね、ゾーニングに関して誤った前提の上で議論している方が散見されるんですよね。「公序良俗に反する作品を事務局の温情で頒布させてもらっているのだから文句を言うな」とかね。
出展規約に関しては公式の出展申し込みページをご覧いただくのが早いです。長いですが真ん中あたりの「[3-4]作品に関する規制」を読めば十分でしょう。それを読むと許可された場合を除きR18は原則頒布不可であること、ゾーニング対象はR18より過激度の少ないもので、なおかつ性的テーマや表現を行っているものであること、(R18ほど過激ではない)暴力やホラーなどはゾーニングの対象外であることなどがおわかりいただけると思います。
でゾーニング制度開始時から、出展者ですらそこの基準をよく理解しないままゾーニング申請しているケースが多く見受けられたものです。あと最初の頃は単純な誤申請も多かったです。これは申し込みフォームの改善で減ったようですが。ホラージャンルでゾーニングを申請するサークルさんは依然として存在します。
なんでこういう誤申請が通ってしまうかというと、頒布物がゾーニング対象か否かを出展者の自己申告に任せているからなんですね。そらまあ内容を審査したら検閲と言われそうですから及び腰になるのもわかりますが、実際コミックマーケットではやってますし。ゲムマ事務局も「不安なら事前に相談して」と言っているので出展者の皆さんも活用すれば良いと思います。
さてさて当日の購入のはなし
前置きが長すぎてごめんなさい。ゲームマーケット2025秋のゾーニングエリアでは土日合わせて4サークルさんが出展されていました。今回から頒布物のディスプレイが不可となりました(実際は要求があれば説明することは許可されていたそうですが)ので、ノールックで全部買うことに決めてお伺いしました。日曜日のZ02だけ、伺った時には完売したのかもう終わりの雰囲気を醸していらしたのでお声がけしませんでしたが、それ以外の3サークルさんから購入してきました。
(構成の都合上、時系列と逆にご紹介いたします)
2025-11-25 13:55(訂正)
初版の投稿で最初にご紹介したサークル様につきまして主宰の方より、意図しない形で名前が広く目に留まることは望まない旨のご連絡をいただきまして、全文削除いたしました。
サークル様にはご迷惑、ご心配をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。
土Z01:トコトコゲームズ
「数日前まで制約の詳細を知らず、厳しいルールに困惑していたと言う(SPICEより引用)」トコトコゲームズ。頒布物は妄想トークゲーム『BとL』
具象的な表現はパッケージアートのみです。いかがでしょう、青少年の健全な育成を阻害するほど性的感情は刺激されましたでしょうか。

ゲーム内容は手札の「モノ(物)カード」を2枚用いて、与えられたお題に沿ったカップルを作り、他プレイヤーに妄想トークをプレゼンして、投票により評価を得るというものです。

「タクシー×電池でビジネスライクなシチュエーション」を妄想する……おっちゃんにはちょっと難易度高いかな。
タイトルこそBLですが同性愛というわけでもなく(スニーカーの性別って?)、なんなら動物でもありません(植物とか臓器の一部とかはありました)。これ「性的」ですかね。このゲームのプレイから性的感情を生み出すのはコンポーネントではなくプレイヤー自身です。エロいっていうお前がエロいんだよ(小学生か)
これもゾーニングする必要はないと思いますね。これが不用意に未成年の手に渡ったとして、プレイできるならもう子供ではないし、プレイできないなら問題ないじゃないですか。大人の中に無理やり参加させるとかなら問題でしょうが、それはもう別の虐待事案だと思います。またプレイできずに説明書の用語の解説を求められたらまあ大人は困るでしょうけど、そこで害を被るのは青少年の健全な発達ではなく大人の羞恥心でしかありません。
土Z02:ふくらみゲームズ
今回の騒動というか話題の火点け役であるふくらみゲームズ。頒布物の『叡智人狼』はプレイヤーに配られたカードが叡智(グラビア)カードかジョークカードか、めくった時の表情を観察し、議論を経て推理する人狼系ゲーム。というか人狼に落とし込んだのはあくまでゲームとして成立させるためであって、主題は「笑ってはいけない」じゃないかなと思います。
パッケージアートはこちら。いかがでしょう、青少年の健全な……まあ中央に小さく、女性と思しきシルエットが見えますね。どうでしょうね。ただこれがダメならディズニーアニメのいくつかもアウトじゃないかと思いますけどね。

次にコンポーネントの画像をご紹介したいのですが、カードのビジュアル自体がある意味ネタバレですので、白紙の状態でプレイしたい方はここでブラウザを閉じるなりして現物を手に入れてください。
大丈夫ですか?ネタバレの覚悟はありますか?
もう少しだけ段落を挟みますよ。そうそう、会場内のケータリングいい匂いさせてましたね。行列が絶えない様子だったので私は買いに行かなかったですがお腹が空きましたねえ。
お待ちかね。それではドン

まあゾーニングはしゃあないですかね。AIによって生成された画像だそうですので現実の被写体はおらず、厳密なことを言うと女性でも水着でもないと考えられますが、プロンプトでその辺の単語は入力してるでしょうし。我々の目と脳がこの画像を水着姿の女性と認識するなら青少年の性的感情を刺激することはあるでしょう。
このゲームは対象年齢15歳以上ということです。なかなか慎重な判断だと思います。個人的にはこれ、男子中学生に与えたら大ウケだと思いますけどね。中学生の子供いないので与えて良いかはよくわかりません。
【おまけ】エリア40:NIKKE NivelArena

まあこれを批判するのもちょっと違くて。営利企業としてリスクを取ってやっていることですしね。だから事務局も任せているのでしょう。逆に言うとゾーニングエリアの厳しさは事務局の責任逃れの表れということです。ちゃんとやろうな(批判)。





















































